最高品質のおいしさ 「有田市認定みかん」が旬

有田市認定みかんをPRする北野さん㊧と森さん
有田市認定みかんをPRする北野さん㊧と森さん

和歌山を代表する冬の味覚「有田みかん」の中でも、プロによる厳しい審査によって選ばれる高品質ブランド「有田市認定みかん」が旬を迎えている。ことしは気候などに恵まれなかったが、市の担当者は「悪条件の中でも、農家の皆さんがおいしいミカンに仕上げています」とPRしている。

有田市認定みかん制度は2010年度に開始。市内の認定園地で栽培され、糖度12度以上、酸度1%以下などの品質基準を充たし、さらにパティシエの鎧塚俊彦さんを審査委員長、ソムリエの野豊さんを副委員長とする味覚のプロたちによる厳しい食味審査に合格して初めて認定される。

有田みかん全体の2~3%程度しか認定されず、24年度産の出荷量は263㌧にとどまっている。

認定みかんの知名度向上のため、市職員らが各地でPR活動を展開しており、わかやま新報本社には市ふるさと創生室ブランド推進係の北野遥大主事、森真利亜主事らが訪れた。

ことしは気温の高い夏が長く続き、秋が短かったため、ミカンの生育が遅れた上、虫には好条件の気候で、虫害も増える悪条件だった。6回行われた審査会で認定された数は、昨年の113品に対し99品に減ったが、厳しい認定基準を満たした品質の高さに変わりはない。

北野主事は「有田みかんの中でも最高品質です。ぜひご賞味ください」と笑顔でアピールする。

認定みかんは、市ふるさと納税の返礼品、有田箕島漁協直営市場「浜のうたせ」やファーマーズマーケット「ありだっこ」で入手できる他、市ホームページに掲載している生産農家の一部で直接購入も可能となっている。