県スポ財団職員ら逮捕 委託業務巡る贈収賄容疑

公益財団法人和歌山県スポーツ振興財団の発注業務を巡り県警は20日、入札情報を漏洩した見返りに現金を受け取ったとして、同財団事務局総務管理課長の福田亮寛容疑者(51)=和歌山市小雑賀=を収賄容疑で、ビル管理業の㈱クリーンテック(同市三番丁)社員で元社長の久保友希容疑者(61)=同市堀止東=を贈賄容疑で逮捕した。県警は2人の認否を明らかにしていない。
贈収賄罪は通常、公務員が対象だが、今回は一般社団・財団法人法の違反容疑による民間人への適用で、県内では初めての事例という。
県警捜査第二課によると、福田容疑者は、同財団が指定管理者となっている和歌山ビッグ愛・ビッグホエール・ビッグウエーブの3施設の清掃や警備を担う総合管理業務の指名競争入札が2024年3月5日に行われるのに際し、機密情報である指名業者の名前などを、久保容疑者の求めに応じて教え、見返りとして23年12月13日と24年6月20日の2回、現金各50万円を同市内の飲食店で久保容疑者から受け取った疑い。
入札にはクリーンテックを含めて7社が参加し、同社が5億6700万円で落札していた。
県警は、余罪の有無などを含め、捜査を進める。20日夜には和歌山ビッグ愛内の同財団事務局を11人の捜査員が訪れ、家宅捜索。21日午後には、両容疑者の身柄を和歌山地方検察庁に送致した。
福田容疑者は午後0時30分ごろ、和歌山東署から身柄が送られた。
車の後部座席の中央に座った福田容疑者は終始、前かがみの姿勢で顔を伏せていたため、表情をうかがい知ることはできなかった。
職員の逮捕を受け同財団の横尾英治理事長は「県から公の施設をお預かりしている指定管理者として、県民の皆さまをはじめ、関係の皆さまに心より深くお詫び申し上げる。捜査機関へは全面的に協力し、事実関係判明後は厳正に対処していく」とのコメントを出した。


