「今後も利用したい」95% グリスロ実証結果

好評だったグリーンスローモビリティ
好評だったグリーンスローモビリティ

和歌山市は、昨年11月19日~12月7日に実施した、低速度の電気自動車「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」の実証運行の結果を公表した。19日間の運行で延べ1400人が乗車し、アンケートでは95%の利用者が今後の利用に意欲を示すなど、新たな移動手段として高い関心を集めている。

実証運行はJR和歌山駅から南海和歌山市駅を結ぶ中心市街地で実施。往路(2・7㌔)は、西汀丁交差点からけやき大通りに入り、市役所前や三木町新通、新内を走行。JR和歌山駅発、南海和歌山市駅着の復路(4㌔)は、和歌山城前交差点から北上し、京橋、ぶらくり丁、本町公園、京橋親水公園など城北エリアを走った。

最高速度19㌔、定員9人の車両で計161便を運行し、1便あたりの平均乗車人数は全期間で8・7人を記録。特に休日は平均10・9人となり、多くの市民や観光客が環境に優しい、ゆっくりとした走行を体験した。

233人が回答したアンケートによると、利用者の72%は市内居住者で、県外からも17%の利用があり、幅広い層が乗車した。

良かった点として最も多かったのは「景色を楽しめた」(156人)で、「開放感があった」(123人)、「珍しい車両に乗車できた」(同)が続いた。低速度の移動が、利用者の魅力となったことがうかがえる。

一方で、デメリットは「天候による影響」(169人)を訴える声が圧倒的に多く、本格導入するには雨天や寒暖差への対策が必要となる。「シートの狭さ」(44人)や、対向車・追い越し車が怖いといった走行時の「安全性」(28人)を指摘する意見もあった。

今後の利用については、「利用したい」と「どちらかというと利用したい」が合わせて95%(222人)と好評。利用シーンは、「観光・行楽」(182人)や「買い物」(128人)を希望する声が多く、支払うことができる運賃は「100~200円未満」との回答が54%で最も多かった。

市は今回の結果を踏まえ、次世代の公共交通の在り方の検討に生かしていくとしている。