誘いには「断る・逃げる」 岩出で薬物啓発授業

薬物乱用防止への意識を高める「わかやまNO!DRUG!フェスティバル」が3日、和歌山県岩出市野上野の市立岩出第二中学校(寺本亮校長)で開かれた。1、2年生395人が参加し、専門家の講演や麻薬探知犬の実演などを通じて、薬物の恐ろしさと誘いを断る勇気を学んだ。
大麻などの薬物乱用が若年層で拡大している現状を受け、県や県薬物乱用防止指導員協議会などが主催。第1部では、大阪税関和歌山税関支署の松島亮太監視官が講師を担当。「税関は麻薬や拳銃などの密輸を水際で阻止する『社会の番人』」と役割を語り、薬物が精神や体をボロボロにし、幻覚や妄想、時には死亡に至る危険性を強調した。続いて麻薬探知犬のバルボア号(ラブラドルレトリバー)が登場し、隠された薬物の臭いを瞬時に嗅ぎ分けるデモンストレーションを披露すると、生徒からは大きな拍手が湧き起こった。
第2部では、岩出保健所の藤原麻紀子副主査が薬物の害を〇×クイズ形式で教え、代表生徒6人が薬物の誘いを断る実習に挑戦。先輩から「ノリが悪い」と迫られても「やっぱりやめときます」ときっぱりと断る姿や別の話題に切り替えて逃げる「話題そらし作戦」、何を言われても「親に怒られる」と一点張りを貫く「リフレイン作戦」など、具体的な回避術を実演した。
2年生の小崎真衣さん(14)は「話を聞いて身近な問題だと知り、気を付けなければならないと思った」、同じく2年生の渡辺侑紀さん(14)は「探知犬はすごかった。もし誘われたら絶対に断り、やばいと思ったら走って逃げたい」と話した。
最後は渡辺さんが「手を出さない強い心を持つ」と大会宣言を行い「ダメ。ゼッタイ。」を合言葉に薬物撲滅を誓った。


