過去最大の1658億円 和歌山市26年度予算案

和歌山市は12日、2026年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比3・4%増の1657億6894万5000円で、過去最大の規模。「成長と福祉の好循環」を確かなものとするため、子育て支援などの福祉の充実、暮らしに関わる環境向上のための施策を重点化した一方、財政健全化も両立し、4年連続で財政調整基金を取り崩すことなく、収支均衡を実現した。19日開会の2月定例市議会に提案する。
一般会計と特別会計、公営企業会計を含めた予算総額は3・6%増の3101億4647万8000円で、これも過去最大規模となっている。
12日の記者会見で尾花正啓市長は「物価高騰への対応など市民の暮らしに寄り添いながら、和歌山市の未来への歩みを着実に進める予算とした」と予算編成の意図を話した。
一般会計歳入
市税などの自主財源は全体の44・1%、国庫支出金などの依存財源は55・9%で、前年度と同等の比率となった。
自主財源のうち市税は、賃上げなどの影響で個人市民税が8億7000万円の増加、法人市民税も3億1000万円の増加を見込み、全体で3・3%増の621億6000万円。その他の自主財源は8・4%増の109億2000万円となっている。
依存財源では、国庫支出金が定額減税の補足給付金の減、岡崎団地の建て替えに伴う増額などがあり、全体で2・6%減の377億2000万円。県支出金は、GIGAスクールの端末更新や小中学校の給食費無償化に伴う増額などで21・5%の大幅増の156億1000万円となっている。
地方交付税は0・4%減の185億3000万円で、償還が同税で措置される臨時財政対策債は前年度に続いて計上されていない。
借金に当たる市債発行額は、借換債の減、岡崎団地の建て替えに伴う増額などにより、全体で4・7%減の65億1000万円。
収支不足の際に取り崩して使用する財政調整基金の26年度末残高見込みは、25年度末と変わらず160億6000万円で、当面はこの額の維持を目指す。
一般会計歳出
義務的経費は1・1%増の1017億9000万円で、構成比は61・4%(前年度62・8%)となっている。うち人件費は5・2%増の269億3000万円、扶助費は0・9%増の576億4000万円。市債の返済などに充てる公債費は4・1%減の172億2000万円を計上している。
投資的経費は28・7%の大幅増の96億3000万円。GIGAスクールの端末更新、道路・公園照明のLED化、旧芦原幼稚園の跡地活用などの増額が影響している。
その他の経費は4・0%増の543億5000万円。主な増額は、減債基金積立金に7億5000万円、中学校給食費の無償化に5億円増、中学校給食センターの管理運営に3億5000万円増などがある。
目的別に見ると、教育費が25・8%増の127億9000万円、土木費が17・9%増の103億5000万円などで伸びている。一方、宮前出張所建設や消防救急デジタル無線整備の完了などに伴い、消防費は10・1%減の48億8000万円となった。
特別会計・公営企業会計
特別会計は、国民健康保険事業や介護保険事業、後期高齢者医療など11会計合わせて0・6%減の960億3217万7000円。公営企業会計は14・4%増の483億4535万6000円となっている。


