身近な日本遺産「葛城修験」 市高生が看板制作

葛城修験の看板データ(市観光課提供)
葛城修験の看板データ(市観光課提供)

和歌山市六十谷の市立和歌山高校(岩本信哉校長)デザイン表現科2年生40人が制作した日本遺産「葛城修験」の看板が完成し、六十谷駅前に設置された。

「葛城」は7世紀に修験道の開祖といわれる役行者(えんのぎょうじゃ)が開いた、大阪と和歌山の府県境を東西に走る和泉山脈、大阪と奈良の府県境に南北にそびえる金剛山地一帯を指す。役行者が最初に修行を積んだ地で、法華経を埋納したという28カ所の経塚と滝や巨石、寺社や祠などを巡る修行の道を「葛城修験」と呼んでいる。

その魅力を多くの人に知ってもらうため県観光振興課内の葛城修験日本遺産活用推進協議会は、2024年10月にプロアドベンチャーレーサーの田中陽希さんをゲストに招き、葛城修験の日本遺産認定5周年を記念したウオーキングイベントを開催するなどした。また、11月には市によるイベントも実施。その際、六十谷駅がスタート地点でもあるが、看板などの案内がなかったことから今回、観光客に足を運んでもらうとともに、若い世代にもより身近に感じてもらうため、同校デザイン表現科の生徒に看板制作を依頼した。

完成した看板は縦1㍍×横2㍍。昨年7月上旬に依頼があり、同月末に完成させた。生徒たちは看板に描く滝や寺院などをパーツごとに分担し、イラストを制作したという。

先立って同校で行われたお披露目会で市観光課の稲垣智久課長は「看板が設置されたら、ぜひ家族や友人と見に行ってSNSにもどんどん投稿してください」、同課政策誘客班の西本拓馬事務主任は「六十谷駅周辺からのコースは歩きやすいので登ったことのない生徒さんはぜひ歩いてほしい。市内を一望できる写真スポットもあります」と呼びかけた。

その後、稲垣課長から同科の生徒に記念品として看板デザインのパネルが手渡され、校内に飾られた。成松由依菜さんは「情報量が増え過ぎると分かりにくくなるのでシンプルで分かりやすいデザインを考えた。葛城修験についてあまり知らなかったが、これを機に行ってみようと思います」、松原華さんは「駅を降りた人が遠目から見ても分かるように制作しました。家族で時々行きますが、自然が好きなので身近にあってうれしい」と笑顔で話していた。