玄米で認知機能改善 東洋ライスが東北大と実証

東洋ライス㈱(本社=和歌山市黒田、東京都中央区銀座、雜賀慶二代表取締役)と東北大学スマート・エイジング学際重点研究センターの瀧靖之教授らの研究グループは、習慣的な玄米摂取が高齢者の認知機能の一部である「遂行機能」を改善させることを明らかにしたと発表した。
週4回、6カ月間にわたり玄米を摂取する介入試験で有意な効果が確認され、研究成果は英学術誌『Critical Public Health』に掲載された。
研究グループは、認知症のない60歳以上の高齢者56人を対象に、玄米摂取群(30人)と白米摂取群(26人)に分け、施設で提供される茶わん1杯程度の主食として週4回、6カ月間継続して摂取することとした。玄米は同社の「脱ロウ玄米」を使用した。
介入前後の認知機能検査(FAB:前頭葉機能検査)の結果、玄米群では物事を計画し、効率よく実行する能力を担う「遂行機能」の合計得点が統計学的に有意に増加した。一方、白米群では同様の改善は認められなかった。全般的な認知機能を評価するMMSEでは顕著な差は出なかったものの、物事を計画し、効率よく実行する能力の向上について中程度の効果量が示されたという。
今回使用された「脱ロウ玄米」は、表面のロウ層を取り除き、白米と同様に炊飯できるよう加工されたもの。一般的な玄米に比べ食べやすく、継続摂取が容易な点が特徴。玄米には白米と比較して食物繊維やビタミン、ミネラル、γ(ガンマ)-オリザノールなどの機能性成分が豊富に含まれている。
瀧教授は「食品による介入研究で統計的に有意な結果、かつ中程度の効果量で示されたことは素晴らしい。本試験で用いた脱ロウ玄米は食べやすいため継続摂取がしやすく、社会実装の可能性が高い」とコメントしている。


