日食と同時刻に誕生 命名「金環」
世紀の天体ショー「金環日食」があった21日、大阪府岬町のみさき公園で、ちょうど太陽と月が重なった午前7時半ごろ、ナマケモノの赤ちゃんが誕生していた。
赤ちゃんは金環日食の人気にあやかりたいと「金環(キンカン)」と名付けられた。第一発見者は、同園のナマケモノとアルマジロの飼育担当、三本葵(みもと・あおい)さん(25)。三本さんがいつものように午前8時半に動物舎「南米の森」に行くと、カシノキの高さ1㍍ほどのところに生まれたての赤ちゃんを抱いた母メグ(推定4~5歳)を発見した。同園の獣医が調べたところ、1時間ほど前に生まれていたことが分かったという。金環はこの日の午後、メグのお腹にぎゅっと抱き付きスヤスヤと寝ていた。
三本さんは「全国的に注目された金環日食のように、金環も大勢の人に愛される子に育ってほしいですね」と話している。