生きる力を育む場に 児童発達支援事業所わっしょい

和歌山市中島の菱岡工業㈱(岡田亜紀代表取締役)が運営する児童発達支援事業所「わっしょい」の開所式典が15日に同市北中島のクリニックビル2階にある同事業所で行われ、関係者らが新たな療育拠点の誕生を祝った。
同社は2018年に、同社敷地内に企業主導型保育施設「わっしょい保育園」を開園。岡田社長は、自身も一人の母親として子育て中の保護者の悩みにふれ、「もっと一人ひとりに寄り添いたい」との思いから、児童発達支援事業所の開設を決めた。
同事業所では45分間の個別療育を中心に、感覚統合の視点を取り入れた支援を実施。リトミックや発語リトミック、同ビル内の龍神整形外科の理学療法士による専門的な支援を通じて、身体機能や言語、コミュニケーション能力の発達を後押しする。さらに、わっしょい保育園との連携も大きな特徴。障害の有無にかかわらず、子どもたちが共に育ち、学び合うインクルーシブな環境づくりを進め、運動会や季節行事なども保育園と一体的に実施していくという。
事業所は先月1日に開所したが、このほど施設整備や大型遊具の設置が完了し、式典の運びとなった。
式典で、岡田社長は開設に至った思いを紹介しながら「療育は『できないことをできるようにする場所』と思われがち。子どもたち一人ひとりの強みや可能性に目を向け、自分らしく生きていく力を育みたい」と決意。
祝辞では市障害者支援課の大久保政洋課長が「事業所名の『わっしょい』のように、子どもたちや家族、地域の皆さんが手を取り合い、笑顔と活気にあふれる場所になることを期待している」と述べた。
岡田社長は今後について、放課後等デイサービスの開設を目指す考えも明らかにした。保育園、児童発達支援事業所、放課後等デイサービスを「わっしょいLink」としてつなぎ、さらにグループ法人が取り組む就労継続支援事業とも連携させることで「0歳から大人まで、必要な時に必要な支援につながることができる環境づくり」を目指すという。
また、地域の飲食店や学校、行政、企業と連携して困難を抱える子どもたちを支える「紡ぎプロジェクト」の活動にもふれ、「障害の有無にかかわらず全ての子どもたちが安心して成長できる地域をつくりたい」と展望を語った。
岡田社長や龍神整形外科の龍神正彦理事長らによるテープカットが行われ、出席者らは施設内を見学。岡田社長は思い思いに遊ぶ子どもたちを見守りながら「遊びの中で『できた』『挑戦してみよう』という気持ちを育んでほしい。子どもたちが楽しみながら成長できる場所にしていきたい」と笑顔で話していた。


