和歌山がモデルの映画を舞台化
和歌山がモデルの映画「ふるさとをください」をジェームス三木さんが舞台化(作・演出)した同名作品が、12月に和歌山市と紀の川市、田辺市で上演される。上演実行委員会(山口裕市実行委員長=スポーツ振興会理事長、前・県教育長)は「当日の鑑賞だけではもったいない。元気なふるさとづくりにつなげたい」と、参加・トーク型委員会を毎月計画。地域でさまざまな活動をしている人に参加を呼び掛けている。
映画は、和歌山市岩橋の障害者支援施設「麦の郷」をモデルにオール和歌山ロケで作られた、平成20年の「きょうされん」(共同作業所連絡会)30周年記念映画作品。精神障害への理解と地域で共に暮らす大切さをテーマにジェームス三木さんが脚本を書き、全国900カ所で40万人が鑑賞。海外8カ国37カ所で上映された。
25日に和歌山市内で開かれた第1回実行委員会には、高校生や大学生、麦の郷職員、福祉・まちづくり関係者ら30人が参加。「何本もの細い糸をより合わせて一本の糸を作るように、地域でふるさとづくりをしている人の出会いの場にしよう。紡(つむ)ぎ人(びと)100人実行委員会を目指そう」と語り合った。
また、山口実行委員長が「共育コミュニティーの取り組み&ふるさとづくり」と題して「紡ぎ人トーク」を行い、ジェームス三木さんからのメッセージも紹介された。
第2回実行委員会は7月27日、「子ども」「おやじ」「育メン」などをテーマに開く(時間と場所は未定)。その後も毎月多彩なテーマで開き、舞台当日はジェームス三木さんの来和とシンガーソングライター・宝子(たからこ)さんのライブ他、さまざまな取り組みを予定している。
また、東京の劇団「シアター青芸」による公演だが、地元住民が出演する場面も予定している。
実行委員会についての問い合わせはメール(furusato_secretariat@googlegroups.com)で。