興紀が2連覇 日本少年野球和歌山県支部予選 中学生の部

 ボーイズリーグ第43回日本少年野球選手権大会県支部予選中学生の部決勝が、 このほど有田市のマツゲン有田球場で行われ、 和歌山興紀が、 毎回12安打の猛攻で和歌山田辺を6―1で破り2連覇を達成した。 トップバッターの津田と7番の吉田がともに3安打の活躍で、 どこからでも得点できる切れ目のない打線が本領を発揮。 守っては4投手がつなぎ田辺の反撃を1点に抑え快勝した。 興紀は8月2日に大阪・舞洲球場で開幕する本大会に出場する。

 ◇決勝
田辺
00100001
121101×6
興紀

 1、 2回戦を圧勝し好スタートを切った興紀だったが、 準決勝の御坊戦では、 先制したものの逆転を許し、 最終回に同点に追い付き、 延長で競り勝つという苦しい試合を乗り越え決勝に進出した。

 決勝では、 本来の攻撃が初回から稼働。 1番津田の中前打を足掛かりに2死3塁とし、 阿部の中前適時打で1点を先制した。 2回には先頭の吉田が左中間を破る2塁打、 出島がバントで送り、 北嶋稜の死球に続き、 津田が右前に運び1点、 なおも1死満塁と好機を広げ、 金岡の中犠飛でこの回2点目を挙げた。

 興紀打線の勢いは止まらず、 3回に吉田の2打席連続2塁打をきっかけに1点。 4回には無安打で2死3塁と攻め、 西川の右翼線を抜く2塁打で1点を加えた。 5回に毎回得点の記録はストップしたが、 6回は津田が吉田に並ぶこの試合3安打目を3塁打とし、 金岡が右前へ適時打を放ち、 最終回を前の田辺から5点のリードを奪った。

 準決勝との連戦になったため、 ここまで3試合先発の金岡に代わって、 決勝のマウンドは出島が先発。 序盤、 田辺打線を内野安打1本に抑えたが、 3回2死から守備陣の失策の後、 3連続四球で1点を与えた。 興紀はリズムを崩した出島から北山、 井上、 春木の3投手が継投。 6回に2安打を許したが、 見事な完封リレーで、 2年連続の全国切符をつかんだ。

 興紀の玉田監督は 「連覇というプレッシャーの中で、 チーム一丸となってよく頑張ってくれた。 どこからでも打てる打線は関西でもトップクラスだと思う。 全国では初戦を突破し、 優勝を目標に一戦一戦に全力で挑む」 と意欲を見せ、 津田主将も 「御坊との延長戦を勝ったことが、 チームに勢いをつけた。 このムードを大切に、 全国制覇を目指して頑張る」 と力強く話した。 興紀ナインは次の皆さん。

《和歌山興紀ボーイズ》代表=尾崎守▽監督=玉田昌幹▽主将=津田椋哉▽選手=出口浩太、 金岡秀太、 古座健多、 西川裕哉、 北嶋稜、 吉田祥次郎、 中村祥、 井口勇哉、 阿部一将、 春木耀平、 出島史也、 井上拓海、 西田政人、 北山諒、 木村健人、 前田龍、 岩崎将、 相良優樹、 北嶋陸