和歌山選抜が劇的勝利 ヤングリーグ倉敷国際大会関西ブロック予選

 ヤングリーグ全日本少年硬式野球連盟の第5回倉敷国際大会関西ブロック予選が、 京都市の鴻ノ巣球場などで行われ、 和歌山選抜が最終代表決定戦で奈良選抜を8―7の大逆転で破り、 2年ぶり4回目の全国切符をつかんだ。 2勝1敗で迎えた同決定戦は、 最終回5点を追う和歌山の猛打が爆発。 中村、 神南の適時打で3点、 なおも2死1、 2塁から松尾の左越えサヨナラ3点本塁打が飛び出し、 劇的な勝利を飾った。

 ◇第1試合(鴻ノ巣)
和歌山選抜
00201014
0000405
大阪第1選抜
 ◇第2試合(笠置)
京都選抜
000000
1006×7
和歌山選抜
   (5回コールド)
 ◇第3試合(笠置)
和歌山選抜
01001024
00000202
大阪第2選抜
 ◇第4試合(二色)
奈良選抜
02140007
0200008
和歌山選抜

 和歌山選抜は、 県内の和歌山打田タイガース(紀の川市)、 和歌山ビクトリーズ(和歌山市)和歌山ライオンズ(有田市)和歌山ホークス(橋本市)熊野ベースボールクラブ(新宮市)の5チームから18人の選手を選考、 監督は打田タイガースの平松監督が務めた。

 関西ブロック予選は各支部の5チームがリーグ戦を行い、 代表2チームが本大会に出場する。

 初戦の大阪第1に4―5のサヨナラで敗れる悔しいスタートとなった和歌山だが、 2試合目から挽回。 京都を7―0の5回コールドで下すと、 3試合目の大阪第2との対戦では、 最終回に相手を突き放す勝負強さを発揮し、 4―2で連勝した。

 奈良との代表決定戦は、 2回に2点を先制され、 続く3回には3安打、 4回には5連打を許し、 7点を奪われる厳しい前半戦となった。 和歌山も2回に田中の右越え3塁打などで2点を返したが、 中盤は相手の継投に抑えられ反撃もならなかった。

 5点差のまま迎えた最終回は、 先頭の主将松田の中前打をきっかけに、 四球を挟んで3連打と、 湿っていた打線にやっと火がついた。 無死満塁で中村が左翼に運び2点、 2死1、 2塁から神南の中前打で1点と、 押せ押せムードが高まる中、 4回から途中出場の松尾が1ボール2ストライクと追い込まれながらも、 快音とともに左翼越えの逆転3点本塁打を放ち、 奇跡を呼ぶ大逆転で熱戦を締め括った。

 松尾はこの試合、 4回から登場。 最初の打席で中前打、 次の打席は四球とラッキーボーイ的な存在で、 起用した平松監督の采配のさえと監督の期待に応えた松尾の頑張りが逆転劇につながった。

 勝利をかみしめながら平松監督は 「初戦の悔しさが、 選手たちに全国へ行きたいという強い気持ちと粘り強さを与えてくれたように思う。 倉敷大会では、 これまで県選抜はあまりよい成績を納めていないので、 まず初戦に全力で挑む」 と力強く答えた。

 全国の代表が激突する倉敷大会は、 8月17日から倉敷マスカットスタジアムを主会場に開催される。

 《和歌山選抜》
 ▽支部長=竹中利幸▽監督=平松弘次▽コーチ=大日向真一、 丸山耕司▽スコアラー=東海菊夫▽マネジャー=中村有史▽主将=松田峻佑(打田タイガース)▽選手=小原一馬、 河本竜弥、 南村郁杜、 樫葉雅伊、 中村仁、 林直城(打田タイガース)原田理央、 久保海斗、 岡野瑞生、 津森宥紀(ビクトリーズ)橋中基岐、 小藪穂崇、 神南亮成(ライオンズ)田中友規、 松尾拓海、 米田泰生(ホークス)鮒田晃次(熊野)