きのくに信金20周年で経営セミナー
きのくに信用金庫本店(和歌山市本町)で7月27日、経営者向けセミナーが開かれ、インクグロウ㈱副社長兼COOの鈴木智博さん(39)が講演。「経営者が抑えるべきは『延命戦略』と『成長戦略』。経営を数値化した上で、経営環境の変化を踏まえた体質改善が重要」と話した。
同金庫20周年記念事業の一環で、経営者を中心に約100人が参加。鈴木さんは「炭火焼肉牛角」や「しゃぶしゃぶ温野菜」「女性専用フィットネスカーブス」などの立ち上げに携わり、金融機関や中小企業向けのコンサルティング活動に従事。これまで3000社以上の経営者と関わってきたという。
鈴木さんは、成長している会社の共通点は「経営の数値化」と「次の成長戦略を描いていること」と説明。人口減少や地域経済の衰え、世帯数の推移などのデータを示しながら「先を読む」ことの重要性について話した。
企業衰退の理由は、環境の変化に適応できないためであるとし「企業経営とは、環境変化適応業でなければならない」と強調した。
また、成長戦略を描くだけでなく、組織のコミュニケーションの重要性について触れ、「経営者の夢やビジョンなくして会社の成長はない。社員の気持ちを理解し、行動で示すことで社員も夢に駆り立てられ会社も大きく変わる」と話した。