元警官が青パト隊結成 プロの活躍に期待

 警察を退職後も地域のために貢献したいと県警OB(現交番相談員)でつくる初の青パト隊「K(警察)OBパトロール」(三栖康孝代表)が7月30日、発足し、和歌山市北桶屋町の本町公園で出発式があった。和歌山の青パトの運用台数は全国と比べて低いといい、活躍が期待されている。

 三栖代表の呼び掛けで実現した。初年度は和歌山市や岩出市、有田市、串本市などの交番で勤務する交番相談員21人でスタート。勤務後や、休日などの時間に青色回転灯を付けたマイカーで走り、見守り活動を行う。

 出発式では、隊員らを前に、山岸直人県警本部長が「治安を守るプロとして活躍した皆さんが防犯パトロールを行うことは大変心強いです」と感謝の言葉を述べると、隊員を代表して島勲さんが「安心安全な地域社会の実現を目指し、隊員で強固なスクラムを組み活動します」と声高らかに宣言した。

 式後には、さっそくそれぞれ各地域の見回りに走った。三栖代表(64)は「青パトを走らせることにより、地域住民や子どもらが安心して暮らせるまちづくりに貢献したい」と意気込んでいる。

 青パトは現在、県内で約250台が運用されているが、全国的に見て1、2番の少なさという。