初のレスリング世界大会へ 和工の奥井君
和歌山市の県立和歌山工業高校2年、 奥井眞生君(16)が世界カデットレスリング選手権大会(21~26日、 アゼルバイジャン・バクー市)に日本代表として出場する。 4月の選考会で優勝し、 今月5日には全国高校総体のタイトルも獲得。 国内主要大会を連勝して臨む初の世界大会に期待が寄せられている。 6日には、 市役所に大橋建一市長を訪問し、 世界に挑む抱負を語った。
奥井君は、 4月に横浜市で開かれた全日本ジュニアレスリング選手権大会に出場し、 カデットの部 (15~17歳) 男子グレコローマンスタイル76㌔級で優勝し、 初の世界大会出場権を獲得した。
新潟市で開かれた全国高校総体は、 フリースタイル74㌔級をノーシードから勝ち上がり、 決勝では春の全国高校選抜選手権2位の浅井翼(京都八幡高)をフォールで下した。
凱旋報告ともなった市長訪問で奥井君は 「同世代の各国のチャンピオンが集まる大会なので、 自分の力がどこまで通用するのか試したい。 世界の技術を感じ、 学んできたい」。 大橋市長は 「素晴らしい成績を残し、 世界に名をとどろかせて」 と激励した。
奥井君の先輩、 ロンドン五輪日本代表の湯元健一・進一兄弟も指導した同高レスリング部顧問の山路明教諭(57)は、 奥井君について 「湯元兄弟よりも今の時点では良い結果を出し、 五輪の夢に向かって頑張っている。 今は経験を重ねる段階なので、 世界大会を楽しんでほしい」 と話していた。
奥井君は22日に日本を出発し、 24日から試合に臨む。