宮本静さん新曲「黒江からころ為の女」
紀の川市の歌手、 宮本静さんが14日、 自身2枚目となるシングル「黒江からころ為の女(ためのひと)」を発売する。 500年の歴史を持つ漆器のまち、海南市黒江に生きる女性を歌った曲で、 宮本さんは「歌うほどに愛着が深まっている曲。 歌うことで黒江のまちの魅力を全国・世界に発信していきたい」と意気込んでいる。 同日黒江で行われる「下駄市」特設ステージのショー(午後6時から)でお披露目される。
曲が生まれるきっかけとなったのは、 和歌山を題材にした歌を発掘し知ってもらう 「ことほぎわ」 プロジェクト。 黒江に足を運び、 まちの人の温かさや魅力に触れるうち、 黒江への思いも強くなった宮本さんは、 デビュー曲も手掛けたTAKUさんに相談。 地元の人に文化や歴史を教わりながら曲が完成したという。
タイトルの 「為の女」 の 「為」 は、 漆器の 「溜塗り」 から。 また、 「あなたのため」 「黒江のため」 と伝統を守っていく女性たちの思いを重ねた。 同曲では黒江の伝統や文化を守り、 いきいきとまちで生きる女性の姿を歌っている。 歌詞では 「からころ からりこ からころりん」 という下駄の音が印象的。 海南市無形文化財 「つつてん踊り」 にちなんだ 「つつてん」 というフレーズも盛り込まれ、 素朴で優しいメロディーに、 心を癒やすような宮本さんの歌唱力が光る曲に仕上がっている。
宮本さんは 「何より黒江の皆さんに気に入っていただき、 とてもうれしい。 歌っていると、 まるで川端通りを散策しているような気分になります」 と笑顔。 「黒江の町並み景観づくり」 イメージソングにもなっており、 今後同曲でますます黒江全体を盛り上げていく。
その他、紀の川市「ほたるサミット」での披露曲や、紀の国わかやま国体イメージソング応募曲を含む3曲を収録。 1500円(税込み)。 今後、 地域のCDショップで順次取り扱い。 問い合わせは、 ミュージックマート・エンタテインメント(℡073・457・1011)。