民事再生適用申請へ 海南高原カントリークラブ
帝国データバンク和歌山支店は16日、 海南市のゴルフ場 「海南高原カントリークラブ」 を運営する南海観光開発㈱(和歌山市紀三井寺、 丸山勉代表)が7日に民事再生法の適用申請準備に入ったと発表した。
発表によると、 負債総額は預託金返還債務約34億円と金融機関借入金約13億円を含む約55億円。
同社は昭和48年4月設立。 50年8月に27ホールのゴルフ場としてオープンし、 平成元年9月には45ホールに拡張。 県内トップクラスの施設規模で、 23年3月期には年収入高4億9000万円を計上した。
しかしバブル経済崩壊やリーマンショックの影響で退会会員が増加し、 入会預託金の返還が急増。 株式売却や金融機関からの借入金などにより対応を続けたが、 ことし6月以降の返還が困難になった。
今後はゴルフ場の営業を継続させ、 預託金の一定割合を返還する予定。 9月28日に和歌山市民会館で債権者説明会を開く。