和歌山市に2年ぶりコウノトリ

 国の特別天然記念物、 コウノトリ1羽が、 和歌山市粟の住宅街にある休耕田に舞い降り、 羽を休めている。

 鳥に詳しいわんぱく公園(海南市)の有本智園長によると、 飛来したコウノトリは、 京都府京丹後市の人工巣塔で生まれたオス。 7月に巣立ち、 8月下旬ごろまで同市周辺で目撃されていたが、 14日には兵庫県加東市で確認され、 和歌山市には17日から姿を見せるようになった。

 コウノトリが同市に飛来したのは2年ぶり。 ことしは特に、 コウノトリが上空を飛ぶ姿が近畿各地で多く確認されている。

 24日もコウノトリが羽を大きく広げたり、 毛繕いをするなど優雅な姿が見られた。 近隣に住む女性は 「いつまでいてくれるかなぁ」 と笑顔で見守っている。