人気沸騰の地産飲料 夏の記憶 「ご当地サイダー」
すっかり秋らしくなった今日、 過ぎた夏を手繰り寄せるつもりはないが、 外勤が多い筆者にとってエネルギーをチャージしてくれたのが 「ご当地サイダー」 だった。
思い起こせば毎日のように高速道路のサービスエリアや新幹線の車内販売で購入していた。 勤務地の中国地方であれば、 国内生産量1位の 「広島レモン果汁」と瀬戸内海に浮かぶ因島(いんのしま)が発祥の地とされる 「はっさく果汁」、伯方島の 「伯方の塩」 が入り、 酒所の東広島市の銘水で作られたという、 地域の魅力をふんだんに加えた 「レモン&はっさくサイダー」 は、 ご当地サイダーの典型であったし、 山陽新幹線の車内販売で買えた 「広島レモンサイダー」 は売り切れの時さえあった。 これは、 湯﨑広島県知事の「広島レモン1個1個が広島の宝物」 という思いから開発されたという。 全日本空輸の機内メニューにも採用された。
大阪市内のコンビニエンスストアへ入れば 「JAわかやま 生姜丸しぼりジンジャーエール」 が販売され、 売り切れのことも。 これも同社の機内メニューで提供されるなど、 至る所でご当地サイダーに出合う機会があり、 ビジネスマンらの喉を潤してくれた。
和歌山のご当地サイダーといえば、 「熊野サイダーうめみかん(田辺市)」 「熊野しそサイダー(田辺市)」 「ゆあさいだー(湯浅町)」 などがある。 秋冬にかけては体を温め、 風邪予防になるような、 趣向を凝らした 「ご当地ホットドリンク」 なるものが販売されるのだろうか。 果実王国和歌山ならではの商品が企画、 全国へ流通されることを期待したい。(次田尚弘/広島)