「紀州へら竿」伝統的工芸品指定へ
橋本市で生産されている 「紀州へら竿 (ざお)」 が、 経済産業大臣指定の伝統的工芸品となることが決まった。 紀州漆器、 紀州箪笥 (だんす) に続き県内では3品目となる。
紀州へら竿は、 100年以上の歴史を誇るヘラブナ釣り用の竿で、 高野竹を中心に天然の竹を使用し、 竿師が高い技術力を駆使して作られる。 昭和63年には県の伝統工芸品第1号に指定された。
経産相指定には、 日用品、 手工業的、100年以上の伝統的な技術技法、伝統的に使用された原材料、一定の地域で産地形成の5つの要件を満たすことが求められる。
紀州へら竿の新規指定は、 今月7日に産業構造審議会伝統的工芸品産業分科会指定小委員会 (委員長=宮田亮平東京芸大学長) で審議され、 本年度内に指定される見通し。