競技歴2年でフェンシング世界一 荒川中の中島さん

 競技歴まだ2年のスーパー中学生が世界の舞台で活躍。 紀の川市立荒川中学校1年生の中島伶菜さん(13・和歌山北ジュニア)が、 今月ドイツで開かれたフェンシング大会 「第20回ケーニヒ杯」 中学生の部、 女子個人戦で優勝を飾った。 中学生のフェンシング世界大会での優勝は、 同市初の快挙。

 中島さんはレスリングを習っていたが、 首を負傷したことで競技を続けることが難しくなり、 小学6年生の時にフェンシングを始めた。 「強くなりたい」 という一心で授業が終わった後、 和歌山市内まで電車を乗り継いでフェンシングの名門校である和歌山北高校に通い、 日々練習に取り組んでいる。

 中島さんは昨年、 京都府で開かれた全国大会の団体戦に所属チームの一員として出場。 優勝を果たし、 競技開始から約2年という驚異的なスピードで自身初となる世界大会の出場権を獲得した。

 大会は2日間にわたって開かれ、 欧州を中心とする選手らが出場。 中島さんは 「突き」 だけで争うフルーレに出場し、 6人総当たりの予選リーグを勝ち上がり、 決勝トーナメントに進出した。

 決勝トーナメント2回戦ではドイツの選手を相手に苦戦を強いられながらも10―9で勝ち上がると、 決勝戦ではまたもドイツの選手を相手に10―4で快勝。 実力を見せつけ、 見事優勝を手にした。

 中島さんは 「まさか優勝できると思っていなかった。 優勝できてうれしかった」 と笑顔で話し、 「これからもフェンシングを続けて、 高校生の時には国体に出場したい」 と抱負を述べた。