14日~西高松周辺30㌔規制 和歌山初の生活道路対策

 歩行者や自転車の安全を確保するため、指定した区域の車・バイクの最高速度を30㌔に規制する生活道路対策「ゾーン30」が14日から、県内で初めて和歌山市西高松のきのくに志学館周辺で始まる。区域内には道路標識や、緑色に塗った「ゾーン30」の道路標示が整備され、速度抑制を呼び掛けている。県警は各自治体と連携し、平成28年度末までに県内24カ所で実施する計画という。

 規制区域に指定されたのは、高松と水軒口の両交差点を結ぶ南北約500㍍と東西約400㍍の21万2060平方㍍。区域内を走る全ての車・バイクに適応される。時速30㌔は衝突しても致命傷につながる可能性が低いスピードという。

 同地区が選定された理由は、住宅が密集し、周辺に小中高校が点在、通勤通学の際に混雑することなど。地区の東側には国道42号が並走しているため、抜け道として利用する車も多いという。地区内に住む主婦(60)は「年々地区内を通る車が多くなっているので安全になることはうれしいです」、地区内を自転車で走っていた女性会社員(41)は「図書館南側の交差点でも事故が多いので規制はいいことだと思う。事故が減ってくれれば」と話していた。

 県警規制課は「歩行者と自転車保護のため、啓発活動などで『ゾーン30』の認知度を上げていきたい」と話している。