「鈴木さん」集まれ 来月、海南で7年ぶりサミット

 全国に数多い鈴木姓の発祥地とされる海南市で5月21、 22日、 全国の鈴木さんが集い、 交流を深める 「第7回全国鈴木サミット&フォーラム」 が開かれる。 7年ぶりの開催で同市では平成16年以来4回目。 老朽化が進む鈴木氏のルーツ 「鈴木屋敷」 の保護・復元や地域・観光振興へ向けた活動を盛り上げようと、 地域住民、 商工会議所、 行政が一体となって鈴木姓発祥の地をPRする。

 鈴木氏は平安後期に熊野から藤白に移り住み、 稲作や熊野信仰を全国に広めたとされる。

 一方、 現在の鈴木屋敷は当主が途絶え、 戦後から藤白神社が管理。 江戸後期に建てられたとみられており、 倒壊の恐れがあるほど傷みが進んでいる。

 サミットは同神社の吉田昌生宮司の呼び掛けで平成10年に鈴木氏の分家がある秋田県羽後町で初めて開催。 以降、 海南市で3回、 石川、 熊本各県で1回ずつ開かれている。

 鈴木屋敷を含めた熊野古道・藤白坂周辺の国の文化財指定へ取り組む中、 地元の有志が秋田県の鈴木住宅を訪問。 全国200万人といわれる鈴木さんに海南へ来てもらい、 活性化や観光振興、 鈴木屋敷の保存、 復元への機運を高めようとサミット話が持ち上がった。

 今回は、 藤白鈴木会 (鈴木勲会長) と紀州藤白鈴木屋敷を育てる会 (坂本泰一会長) が主催。 日方の海南保健福祉センターをメーン会場に初日に式典やパネルディスカッションのサミット、 2日目に自動車メーカー・スズキの鈴木修会長による講演のフォーラムを行い、 取り組みの起爆剤にする。

  「鈴木さん」 以外の参加も大歓迎。 参加申し込みや問い合わせは事務局 (℡073・482・1123) まで。