参院選あす公示 和歌山選挙区は3陣営準備
第23回参院選が4日、公示される。昨年12月に政権を奪還した自民・公明両党は、参院の与野党のねじれ解消に向けて過半数の議席確保を目指し、野党側は、高支持率を維持する安倍政権の基盤強化を阻止しようと、対決姿勢を鮮明にしている。和歌山選挙区では予定候補者3氏が準備を進めており、21日の投票日に向けて、いよいよ夏の戦いが始まる。
立候補を予定しているのは、自民党現職の世耕弘成氏(50)、共産党新人の原矢寸久氏(61)、幸福実現党新人の久保美也子氏(52)の3人。
民主党は候補擁立を断念し、他党との共闘や補選を除き平成10年の結党以来、初めて同選挙区で不戦敗となる。昨年の総選挙で躍進した日本維新の会も擁立を断念したため、3人での選挙戦が濃厚。内閣官房副長官を務め、厚い地盤を持つ現職・世耕氏に原、久保両氏が挑む構図となる。民主、維新の支持層の投票行動も注目される。
和歌山選挙区の立候補届け出は、県庁北別館2階で4日午前8時半から午後5時まで受け付ける。各陣営は届け出の後、選挙事務所などで第一声を上げる。
6月2日現在の県内の選挙人名簿登録者数は83万7470人(男39万507人、女44万6963人)。本紙エリア内各市町は、和歌山市31万1237人、海南市4万6564人、紀の川市5万4992人、岩出市4万1467人、紀美野町9030人。