トップアスリートの親が語る子育て
ジュニア競技者の保護者を対象にした「アスリートペアレンツサミット」が15日、和歌山市毛見の県立わかやま館で開かれ、世界で活躍するアスリートの保護者3人が、子どもに対する思いや親としての役割を話した。
サミットは文部科学省の委託事業で日本オリンピック委員会が主催。国内5カ所で開かれ、県内での開催は初めて。フェンシング日本代表で北京、ロンドン五輪銀メダリストの太田雄貴さんの父・義昭さん、元女子プロテニスプレーヤーの杉山愛さんの母・芙沙子さん、女子卓球日本代表でロンドン五輪銀メダリストの平野早矢香さんの母・恵美さんの3人が出席した。
参加した約30人の保護者を前に、3人は子育ての事例を紹介。義昭さんは「結果だけではなく、子どもの頑張りを見られる親になってほしい」と呼び掛け、「失敗しても、失敗を経験したことで対策が練られる。子どもはいつか失敗を乗り越える。達成感、自信を与えることが大切」と話した。
恵美さんは「子どもの夢を共有して楽しむこと。共に歩むことで、子どもも親も成長できる」。芙沙子さんは「子どもの資質、ポテンシャルを引き出すために保護者は何ができるかを考えることが必要。順位ではない子どもにとっての1番を見つけてあげることが大切」と親としての役割を説明した。
保護者は質疑応答やグループディスカッションを通して、子どもの主体性を引き出す良きサポーターとしての心得を熱心に学んでいた。