「夢のような空間」 和歌の浦で初の竹燈夜

 国の名勝、和歌の浦を約2000個の竹灯籠(とうろう)でともす観月会「竹燈夜in妹背山」が21日、和歌山市和歌浦中の妹背山で初めて開かれた。和歌の浦の景観を眺め、文化的価値を再確認してもらおうと、4つの市民団体でつくる妹背山観月会実行委員会が実施。1500人を超える参観者でにぎわった。

 妹背山の周囲約250㍍を囲んだ竹灯籠と松明(たいまつ)のともしびが幻想的な景観を演出。観海閣や島の中央にある多宝塔、玉津島神社の鳥居もライトアップし、訪れた親子連れらは月明かりとともに、和歌の浦を堪能していた。

 市内から夫婦で訪れた宮本加奈子さん(80)は、「夢のような空間。和歌の浦の新しい顔が見れました。来年も楽しみですね」と笑顔で話していた。