31年ぶりの授業に笑顔 桐蔭32期生同窓会
母校で31年ぶりの授業を受ける同窓会が29日、 和歌山市吹上の県立桐蔭高校で開かれた。 昭和55年3月卒業の第32期生同窓会(山﨑忠寛幹事長)が50歳の節目にと企画。 恩師・永廣禎夫さん(74)による古典の授業が行われた。 全国から集まった54人の元高校生らは、 「係り結びの法則」 などに苦戦しながら笑顔いっぱいで授業を楽しんだ。
校歌斉唱の後、 チャイムとともに日直の 「起立、 礼、 着席!」 の掛け声で授業がスタート。 永廣さんは、 一人ひとり出席をとった後、 『万葉集』 とその最初の歌、 雄略天皇の御製歌(おほみうた)について講義した。
「きょうは29日だから出席番号29番の人」 などと問題を当てる場面もあり、 ユーモアあふれる授業に教室は終始和やかな雰囲気。 子どもが同校に通っている人もいて、 熱心にノートを取る姿も見られた。
母校を訪れたのは卒業以来という東京の山本ゆかりさん(50)は、 「感激でした。 授業を聞いているうちにいろんなことがよみがえってきて、 もっともっと聞いていたい気がします」 と笑顔。
授業後は永廣さんに花束が贈られ、 皆で体育館前で集合写真を撮影、 市内の料亭で食事を楽しんだ。