初の試食会が大盛況 1日からジビエウィーク

 県内の飲食店などで県産のイノシシ肉とシカ肉を使った多彩な料理が味わえる「第3回ジビエウィーク」(2月1~28日)を前に、プレイベントとなる試食会「ジビエフェア」が30日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれた。

 ジビエの魅力を知ってもらい、消費拡大につなげようと、初めて一般対象の試食会を開催。和洋6種類の本格ジビエ料理がハーフサイズ一品300円のお手軽価格で味わえるとあって、開場前から来場者が列を作った。

 開会あいさつで仁坂吉伸知事は、県内で捕獲されたイノシシ、シカのうち県内で食肉処理され、流通しているのが3~4%である現状を紹介し、県独自の肉質等級制度の導入などで消費拡大に努力していることを説明。「おいしく自然の恵みをいただきましょう。きょうはたくさん食べてください」と呼び掛けた。

 来場者は、シカ肉のラグーやカレー、イノシシ肉のみそ汁や丼など意中の料理を注文し、ジビエを堪能していた。

 ジビエは初めてという和歌山市高松の高垣和美さん(56)は「おいしい。臭みがなく、あっさりしていて食べやすい。いろんなお店に食べに行きたいですね」と話していた。

 第3回ジビエウィークは県内の飲食店や宿泊施設60店舗で開催される。抽選で宿泊券や参加各店の協賛商品などが当たるチャンスもある。

 問い合わせは和歌山ジビエプロモーションチーム(℡073・400・2696)へ。