ソフトボール全国へ 紀州ウィングス
第14回全日本中学生男女ソフトボール大会が、9日から大阪・舞洲運動公園で幕を開ける。県内からは創部以来5年連続で紀州ウィングスが出場権を獲得、活躍が期待される。主砲吉田、リードオフマン・橋本、エース森の3人の3年生を軸に攻守にまとまったチームは、7月の全日本ガールズ選手権(北九州市)で初のベスト4入りを果たし、同大会までの今季成績は167戦117勝36敗14分けと勝率7割を超える実力を誇り、大舞台に吹き荒れるウィングス旋風が楽しみ。
中学生女子のクラブチームとして、平成22年に誕生した紀州ウィングスは指導者(スタッフ)、選手、保護者が一体となったチームワークで、ソフトボールを通して生徒たちの成長を育んできた。
昨年9月から現在のチームになって以来、岡田監督の下、県内外での大会、練習試合など実戦を踏まえ、着実にパワーアップを図ってきた。
7月19、20日と北九州市で開催された第5回全日本ガールズソフトボールリーグ選手権大会では、予選リーグの第1試合で、3月の大体大フレンドリーカップ準々決勝で1―2と惜敗した南大阪サンダースを2―1で下した。見事雪辱を果たしたウィングスナインは、続く第2試合で諫早シャイニングガールズA(長崎県)を4―2で破り、決勝トーナメント進出を決めた。
8強による同トーナメントの準々決勝では、AICHI・DREAM・RUSH(愛知県)に3―1で快勝、4強入りを決めた。
同大会でも好投する森を、打線がバックアップ。南大阪戦では1番橋本が全打席出塁し好機を広げたほか、諫早戦、ADR戦とも吉田が連続で2安打を放った。ADR戦では橋本の左翼線を抜く本塁打も飛び出しムードを盛り上げた。
勝率が示す実績だけでなく3年生を中心に2年生(8人)1年生(3人)を加えた14人の『元気』はどこにも負けない。全国大会に向けナインも闘志を燃やしている。
大会を控え岡田監督は「全日本大会では、2回戦を突破した昨年以上の成績を残せるように、全力で挑む。紀州ウィングスは子どもたちのチームであり、首脳陣は真摯に真剣に、厳しい愛情を持って子どもたちと向き合っていきたい」とし、吉田主将は「みんな仲が良く、大きな声が出るチーム。守備でも打撃でも一生懸命なプレーで大会2日目まで残れるように頑張る」と意欲を示した。
《紀州ウィングス》代表=宮本宏▽監督=岡田和也▽コーチ=吉田隆行、栗本健司▽主将=吉田未夢(日進)▽選手3年=森香央理(伏虎)橋本芽衣(和大付属)◇2年=久保花菜子(貴志)嶋怜菜(岩出二)重冨夕菜(河北)有田鈴(城東)池田なな(妙寺)永岡咲樹(隅田)栗本阿子(学文路)下辻菜摘(同)◇1年=中村唯花(紀之川)的場麻衣(河北)田中夢実(紀見北)