台風の動向も心配 和歌山市長選

 3日に告示された和歌山市長選と市議補選は後半戦となり、10日の投開票に向けてラストスパートに入る。個人演説会やミニ集会、街頭演説などで白熱した選挙戦が展開されている一方、ここに来て、各候補の得票とともに心配なのが投票日当日の天候だ。(写真の並びは右上から左に届け出順)

 気象庁によると、6日午前には沖縄の南の海上をゆっくりとしたスピードで北上している台風11号は、10日ごろに本県に近づき、湿った空気を県内上空に送り、雨を降らせると予想されている。

 ある陣営は「おばあさんに投票を頼んだら、『投票日が雨だったら転ぶのが恐いから行かない』と言われた」と気を揉む。また、別の陣営は、投票日の雨対策や投票忘れがないように、ミニ集会開催後、その足で期日前投票を済ませるよう呼び掛けるなど、各陣営は苦慮する。

 市長選の5日までの期日前投票者数は、投票日の雨などを見込んでか、前回よりも1060人多い男1637人、女1738人、計3375人と増加傾向。市選管は「投票日に雨が降れば投票率も低下する傾向にあるので、有権者には、期日前投票なども利用してできるだけ投票していただきたい」と呼び掛けている。