伝統の団七踊り 和歌山市岡崎地区
県の無形文化財に指定されている「岡崎団七踊り」が14日、西熊野神社(和歌山市西)境内で披露され、岡崎団七踊り保存会(西谷暢浩会長)や地元の子どもら約50人が勇ましく踊った。
踊りは江戸時代初期が舞台。悪代官の「志賀の団七」に父親を殺された姉妹が、あだ討ちを遂げる説話を基にしたものだ。昭和34年に県の指定を受け、同地区の盆の行事として受け継がれている。
踊り手はやぐらを囲み、薙刀(なぎなた)と鎖鎌を操る姉妹役、刀を持つ団七役の3人1組で、謡や太鼓に合わせ、勇壮に説話を表現した。
友だちと踊った岡崎小5年の西岡亜弥さん(11)、坂口千晴さん(10)、智弁小5年の本庄優希さん(10)は「リズムが独特で踊るのが難しかった。うまくできたと思うのでよかった」と笑顔。西谷会長(77)は「これからは興味のある他の地域の子どもも巻き込み、踊りを守っていきたいですね」と話していた。