来年4月1日開業 和歌山大学前駅

 南海電鉄南海本線、 孝子~紀ノ川駅間で建設中の新駅 「和歌山大学前」 (和歌山市中) の開業が来年4月1日に決まった。 南海電鉄が16日発表した。 急行、 区間急行、 普通列車が停車し、 県の需要予測では一日約7000人の利用を見込んでいる。 6月には、 駅を挟んで2棟から成る駅ビル 「ふじと台ステーションビル エスタシオン」 もオープン予定。

 南海電鉄によると、 同駅は孝子駅から市駅方面へ約1・7㌔、 紀ノ川駅から難波駅方面へ約3・6㌔に位置。 平成19年7月に着工し、 10月末現在、 進捗 (しんちょく) 率 (金額ベース) は87%。 3月中旬~末にかけて完成予定という。 同市で急行が止まる駅は和歌山港駅、 市駅に次いで3駅目。
 南海電鉄広報は 「今後、 駅前広場や周辺道路の整備などが実施されますので、 和歌山大学前駅は和歌山市北部の交通の拠点となるとともに、 周辺住宅地の成熟や大型商業施設の出店などの駅周辺地域の発展も期待されます」 と話している。

 また、 ステーションビルは駅の東西に1棟ずつ建設中。 同ビルを管理しているユニオン開発㈱によると、 レンガ張りの外観で、 西側が2階建て、 東側が4階建てになる。 テナントは40ほど募集しているが、 現在、 問い合わせ、 申し込みが十数軒あり、 診療所や飲食店など8軒が決定しているという。

 和歌山大学広報室によると、同大の学生の約15%(推定) が南海本線を利用しており、 学生にとっても便利になりそうだ。