優秀選手に市高・赤尾君 学生野球協会

 日本学生野球協会の本年度の優秀選手に、昨年夏の甲子園大会に県代表で出場し活躍した和歌山市立和歌山高校硬式野球部元主将の赤尾千尋君(3年)が選ばれた。

 学業優秀で他の選手の模範となる高校球児らを各都道府県の高野連が推薦し、表彰するもので、47回目。また、県高野連から、県立南部高校軟式野球部元主将の樫本竜君(3年)に優秀選手賞が贈られた。

 伝達式は16日に同市の県立和歌山商業高校で行われ、県高野連の稲生淳会長が、それぞれに表彰盾を手渡した。

 赤尾君は投手でエースとして活躍。甲子園大会への切符を勝ち取る原動力になり、野球へのひたむきな姿勢や熱投は高校野球ファンに希望と感動を届けた。春からは桃山学院大学経営学部に進学し、野球を続ける予定で「和歌山で野球をやっている選手が多い中、選ばれて光栄。プロ野球での活躍を大きな目標に、さらに制球力を磨いていきたい」と喜んだ。

 樫本君は南部高校軟式野球部の中心選手として攻守に活躍。全国高校軟式野球選手権に同部として19年ぶり2回目の出場を果たし、ベスト8入り。昨年秋の長崎国体では、県勢初の全国優勝に導いた。

 樫本君は「優勝の瞬間は感無量で涙が止まらなかった。コミュニケーション力など野球で学んだことを将来に生かしたい」と話していた。

稲生会長㊥から表彰を受けた赤尾君㊧と樫本君

稲生会長㊥から表彰を受けた赤尾君㊧と樫本君