外国人観光客向けマップ 参加店募る
外国人観光客に和歌山市街地をもっと楽しんでもらおうと、スマートフォン用「外国人おもてなしガイドマップ」の作成が進められている。ガイドマップでは外国人歓迎の飲食店、物販店、体験施設などを紹介し、毎年内容を更新していく。運営する「インバウンド対策協議会」は2016年度版(4月スタート予定)の参加店舗などを募集している。
同協議会によると、平成26年に市内で宿泊した外国人観光客数は約6万人に上るが、和歌山で宿泊して大阪など県外に遊びに行く人が多いのが実情という。
そこで、インターネット上のガイドマップにアクセスできるQRコード付きの「QRカード」をホテルなどに1万部設置し、外国人歓迎の店などをPR。市街地の周遊促進を図る。ガイドマップは英語版と中国語版を作成している。
マップには、飲食店・物販店(お薦め商品と写真1枚、店のジャンル、営業時間、マップ座標)▽コンビニエンスストア▽公衆トイレ▽ATM(現金自動預払機)▽観光施設・体験施設など▽フリーWi―Fi設置箇所▽季節行事▽日本のマナー――などの情報を掲載する。
また、参加店舗には「外国人〝おもてなし店〟」のステッカーと、指をさしてコミュニケーションできる基礎外国語シートを配布する。
協議会では「外国人おもてなし定期講習」も開講し、参加店舗は初回無料で招待する。
QRカードは、アバローム紀の国▽シティイン和歌山▽スイータブルホテルTO▽ダイワロイネットホテル和歌山▽東横インJR和歌山駅東口▽ホテルランドマーク和歌山▽和歌山マリーナシティホテル――などに設置する予定。
初年度参加料は年間1万9800円。同協議会事務局の濱口道和さん(52)=㈲プロテック=は、「『外国人観光客を誘致して売り上げを伸ばしたい』、かつ『海外に和歌山を自慢したい』という方は奮ってご参加ください」と呼び掛けている。
問い合わせは事務局(℡073・402・0960)まで。