チベットじゅうたん 「やまたつ」で県内初展示

 和歌山市太田の陶芸館やまたつで18日まで、県内初の 「チベットじゅうたん&ラグ展」 が開かれている。 標高4000㍍で育ったヒツジの毛を手で紡ぎ、 草木染めし、 手織りした品々が紹介されている。

 絵柄は、 代表的なトラの他、 龍、 家庭円満の象徴であるシカ、 花などを図案化したものや、 幾何学模様などさまざま。訪れた同市楠本の坂口文子さん (56) は、 「藍染めがあったり手まり風の模様があったり、 ペルシャじゅうたんより日本的ですね。 色も日本人好みで和室に合いそう」 と話していた。

 チベットじゅうたんは7世紀以前からあり、 零下数十度になる暮らしには必需品。 防寒と装飾を兼ねた壁掛けや布団としても使われるという。 扱っている高知県の白鳥俊之さんは、「使って1年ほどたつとビロードのように柔らかくなり、 100年持ちます。 ぜひ和歌山の方にご覧いただきたい」 と話している。

 また、 来年のえとの陶芸作品や、 陶製重箱などを展示する 「この冬のおもてなし展」 も24日まで開かれている。 問い合わせは同館 (℡073・474・1677)。