西口投手引退記念の会 ファンらねぎらい
和歌山市出身で、昨年の秋、プロ野球西武ライオンズを引退した西口文也さん(43)を囲む「西口文也投手引退記念の集い」(西口文也後援会主催)が16日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれた。来場者からは「お疲れさま」「感動をありがとう」の声が飛び交い、西口さんは「終わってみればあっという間の21年間で、自分の中では精いっぱい頑張れたと思う。幸せなプロ野球生活でした」と振り返った。
後援会の会員をはじめ県内外から約270人が参加。21年間勇気と感動のプレーを届けてくれた西口さんの活躍をねぎらった。
同後援会は、プロ入り2年目で16勝の活躍をした西口さんを祝おうと、平成9年から25年まで毎年、西口さんが帰省する正月に合わせて「励ます集い」を開いてきた。
西口さんは県立和歌山商業高校から立正大学を経て平成6年にドラフト3位で西武に入団。入団2年目の96年から7年連続2桁勝利を挙げるなど、西武の大エースとして活躍した。ゴールデングラブ賞や沢村賞、ベストナインなど、数々のタイトルを獲得。西武一筋に21年間で通算182勝を挙げ、200勝を目前にした昨年9月、惜しまれながら現役を引退した。
この日は出席者が、選手時代の背番号「13」が表紙に大きく印刷されたパンフレットを掲げ、西口コールを響かせる中、西口さんが入場した。
小西健二事務局長は「いつかこんな日が来るとは思っていたが、いよいよきょうになってしまった。21年間、感動と感激を与えてくれてありがとうございました」と、寂しさをにじませながらあいさつした。
地元の小倉少年野球クラブの安芸(あき)優花さんから花束を受け取った西口さんは「きょう会場でTシャツを着てくれている近所のおじちゃんやおばちゃん、応援してくださる皆さんのおかげで続けてこられた。ゆくゆくはまたユニホームを着て、コーチとして現場に戻れるよう頑張っていきたいので、応援よろしくお願いします」と感謝と決意。各テーブルを回り笑顔で記念撮影に応じていた。