真田ミュージアム開館 九度山で魅力発信
現在放送中のNHK大河ドラマ「真田丸」に合わせ、主人公・真田幸村らの魅力を広く発信する「九度山・真田ミュージアム」が13日、真田ゆかりの地・九度山町九度山にオープンした。初日は仁坂吉伸知事ら大勢の来賓を招いた竣工式とオープニングセレモニーが盛大に行われ、同ドラマに「大谷吉継」役で出演する片岡愛之助さんもサプライズで登場。テープカットを行い、地域振興に向けた晴れの船出を祝った。
ミュージアムは真田昌幸、幸村父子が過ごしたであろう武家屋敷をイメージした純和風造り。真田の旗印「六文銭」があちこちに散りばめられている。
常設展示では、孫・大助を含む真田三代の生涯を、上田時代▽九度山時代▽大坂の陣▽九度山異聞▽真田伝説▽十勇士伝説――の6エリアで構成。特に、九度山での14年間をどう過ごしたかを紹介するドラマ仕立ての映像や、大坂の陣での戦いを解説する迫力の3D映像、重要文化財「大坂夏の陣図屏風(びょうぶ)」のデジタル複製などは注目だ。
竣工式は、紀州九度山真田太鼓保存会による力強い演奏で幕開け。岡本章町長は「ドラマは『家族愛』がテーマだが、九度山での14年間が一番家族との愛情に満ち、充実した時だったと思う。施設が和歌山の経済活性化や知名度向上につながれば、これに勝る喜びはない。親しみ愛されるよう、しっかり取り組んでいく」とあいさつ。仁坂知事は「ドラマではどんどん幸村さんが成長しており、これから九度山にやってくる。ドラマを追体験したり、知識を再整理したりする施設ができ、ますます九度山が発展していく」と祝辞を述べた。