地元農林水産業の副読本 小学5年生に寄贈
小学5年生を対象にした社会科副読本「わかやまの農林水産業」の贈呈式が4日、和歌山市の県庁南別館、教育長室で行われた。
同副読本は県、県教委と県森林組合連合会、県漁業協同組合連合会、JA和歌山中央会による編集委員会が発行。
式には中家徹編集委員長(JA和歌山中央会会長)、福田光男編集専門委員長(岩出市教委指導主事)らが出席。宮下和己教育長に完成した副読本を手渡した。宮下教育長は「ふるさと教育の中でも、農林水産業は基幹となる。未来を担う小学生を育成するために大切な本を30年にわたって製作していただいている編集委員やJAの皆さんに感謝している」と話した。
同副読本は昭和62年度に初版が発行され、本年度は第30版となる。
毎年専門委員が1年をかけて編集、出版しており、変化する農林水産業の最新事情を学習できる。ことしは田辺市とみなべ町の梅づくりが認定された世界農業遺産についても掲載している。
また、教員向けの指導資料集には今回初めてQRコードが掲載され、スマートフォンやタブレット端末で読み取ると太刀魚漁や和牛の成育風景などを動画で見ることができる。
ことしは県内の小学校、特別支援学校256校の児童らに8966部、指導資料集は747部贈られ、早ければ今週中から県内全域で使われる。