男女の賃金格差横ばい 10日EPDキャンペ

女性と男性の賃金格差の実態を社会に訴え、不平等の解消を目指す国際的な運動「イコール・ペイ・デイ(EPD)キャンペーン」の街頭啓発が10日午前11時半から、和歌山市のJR和歌山駅前で行われる。

EPDとは、1月1日に男女が働き始め、男性が1年間で得る賃金と同額を女性が手にする翌年の日のことで、日本のEPDは昨年まで4年連続で改善していたが、ことしは昨年と同じ4月10日。

厚生労働省の平成27年賃金構造基本統計調査によると、日本の一般労働者の賃金は女性が男性の72・22%にとどまっている。OECD(経済協力開発機構)諸国の比較では、日本は韓国、エストニアに次いで3番目に格差が大きい。

EPDキャンペーンは、働く女性の国際組織BPWが進めている運動で、国内はNPO法人日本BPW連合会が主催。10日の街頭啓発は、BPW和歌山クラブの会員や、県内の多様な分野で活動する女性のネットワーク「和歌山イコール会議」の会員らが参加し、啓発チラシなどを配布する。