明光商店街にぎわう 「キャッシュモブ」
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などの呼び掛けで集まった人々が商店を訪れ、団体で買い物を楽しむ「キャッシュモブ」が23日、和歌山市和歌浦中の明光商店街で開かれた。地元の店を多くの人が知り、地域活性化につながることが期待される。
申し合わせた人々が公共の場に集まり、突然演奏やダンスなどのパフォーマンスを行う「フラッシュモブ」の買い物版。アメリカで地域の商店街を活性化するために生まれた新しい市民参加型のプロジェクトだ。
県内の30代の経営者らを中心とするグループ「Team3℃(チームサンドシー)が主催し、4回目の開催。フェイスブックなどの呼び掛けで集まった親子連れら約40人が参加し、午前は弁当屋、八百屋、洋菓子店、書店、薬局、電気店、瀬戸物屋などが立ち並ぶ明光商店街を自由に巡り、店主らと会話も交わしながら買い物を楽しんでいた。
午後からは、同商店街または県内の個人商店で1000円以上の買い物をしたレシートを持って、新和歌浦に集合し、ピクニックを楽しむ企画も行われた。
実行委員長で和歌山経営労務事務所所長の野上洋平さん(36)は「和歌山にはこんな場所があるということを知ってもらい、参加者がリピーターになってくれることが目的です。昔は活気があったと先輩方から聞くので、そのころに追い付けるように盛り上げていきたい」と意気込む。
同商店街、渋谷電器商会の渋谷晋也さん(56)は「イベントの目的に沿って、前向きに取り組んでもらえたらいいですね」。三重県から帰省して参加したという村木裕加子さん(31)は「子どもを連れて行きたくなる企画ですね」と話していた。