野党候補が事実上の一本化 参院選和歌山
今夏の参院選和歌山選挙区(改選数1)の野党候補が事実上、一本化される見通しとなった。市民団体「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合わかやま」が、同会メンバーの弁護士・由良登信氏(63)を無所属で擁立すると発表し、野党統一候補とするよう民進、共産、社民の各党に要請する中、民進、共産両党が予定候補の取り下げを相次いで正式に決めた。
民進党県連は26日、党公認で立候補を予定していた坂田隆徳氏(37)について、次期衆院選和歌山2区の候補に変更することを発表。同区を地盤とする同党の阪口直人前衆院議員(52)が三重4区に選挙区替えとなったことを受けての判断としている。由良氏については、これまで民進党との接点がなく、党支持者の中には支援には違和感もあるとし、推薦はせず、自主投票とする見通し。
共産党県委員会は27日、予定候補の坂口多美子氏(40)を比例区の候補に変更すると発表した。選挙区では由良氏を支援する方針。
和歌山選挙区では自民党現職の鶴保庸介氏(48)が4選を目指しており、幸福実現党新人の西本篤氏(45)も立候補を表明している。