バリアフリー映画上映 29日つれもて和歌山

視覚、聴覚に障害のある人に映画を楽しんでもらおうと、障害者支援団体「つれもて和歌山」(山崎浩敬代表)は29日午後1時から、和歌山市湊本町の市民図書館3階ホールで「第1回バリアフリー映画上映会」を開く。

バリアフリー映画は、聴覚障害者のために国内作品にも日本語字幕を表示し、視覚障害者のためにセリフの合間に場面が想像できる音声ガイド(副音声)を挿入したもの。今回の上映は、公益財団法人大和証券福祉財団から助成金を受けている他、上映の使用料を住友商事㈱が支援して実現した。

上映作品は、人気女優・新垣結衣さん主演の「くちびるに歌を」(製作=同映画製作委員会、平成27年2月公開、132分)。元ピアニストの教師が長崎県の中学校に赴任し、合唱を通じて少女たちの心が一つになっていく情景を描いている。入場無料。定員先着60人。

自身も視覚障害者である山崎代表(54)は「障害のある人たちにも、新しい作品でバリアフリー映画を楽しんでもらうために、今後も活動していきたい」と話しており、当日の来場を呼び掛けている。

第2回上映会も決まっており、7月31日午前10時から、同市木広町の市ふれあいセンターで開催。「東野圭吾 ドラマ3作品」(30分×3本)を上映する。

今後の開催のため、寄付への協力も呼び掛けている。問い合わせは山崎代表(℡090・5132・7268)。

「映画を気軽に楽しんでください」と山崎代表

「映画を気軽に楽しんでください」と山崎代表