孤独な人を減らそう 社明大使の枝曾丸さん
法務省主唱、第66回「社会を明るくする運動」の県推進委員会(委員長=仁坂吉伸知事)が5月31日、和歌山市屋形町のルミエール華月殿で開かれ、ことしも落語家の桂枝曾丸さんが「社会を明るくする大使」に委嘱された。
犯罪や非行のない地域を目指す運動。会合には賛同団体から約60人が出席し、和歌山地方検察庁の千葉雄一郎検事正から枝曾丸さんに認定状が手渡された。
枝曾丸さんは第54回運動から大使として広報に協力しており、「落語に〝間〟は大事だが、孤独な〝間〟が人を犯罪に走らせる。一人でも孤独な人を減らせるよう、皆さんと頑張っていきたい」と、立ち直り支援や再犯防止への協力を呼び掛けた。
その後、枝曾丸さんから内閣総理大臣メッセージが伝達され、本年度の取り組みを検討した。
運動は7月を強調月間として全国一斉に展開される。本年度の重点事項は、出所者等の事情を理解した上で雇用する企業の数を増やす▽帰るべき場所がないまま、刑務所から社会に戻る人の数を減らす▽薬物依存からの回復と社会復帰を長期的に支える地域の環境をつくる――ことの3点。