ジブリの現場を語る 元制作デスクが講演
スタジオジブリのアニメーション映画「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」などに制作デスクとして携わった作家の木原浩勝さん(56)が7日、和歌山市江南の安原小学校で特別講演を行い、児童や保護者ら約500人を前に、アニメ制作現場での経験を基に、夢に向かって進む大切さを伝えた。
同校PTA(馬場久登会長)が主催。木原さんは「となりのトトロ」の逸話を中心に紹介。森の緑の場面が多いことから、サツキを黄色、メイをピンクに、派手なイメージカラーで際立たせたことや、宣伝ポスターのトトロの隣に立つ女の子が、主人公のメイとサツキを合体させて、どちらのイメージにもなるように描いていることを紹介した。
また、厳しいアニメ制作現場の雰囲気を紹介し、「努力が報われなくても、自分の心が分からなくなっても、それでもその夢に向かって進んでほしい」とエールを送った。
講演を聞いた2年生の馬場葉月さん(7)は「トトロの知らなかった話が聞けて面白かった」、宇野颯人君(7)は「服の色とか、見る人のことを考えていてすごいと思った」と話していた。