人間性表れた絵画 新構造社和歌山支部展
全国的な美術団体「新構造社」の和歌山支部(南出豊樹代表)は11日まで、和歌山市の県民文化会館で第56回展を開いている。
21人の支部員の他、一般公募を含め計37人が油彩やアクリル、水彩画を出品。9月に東京で開かれる新構造展に出品する大作を中心に、小品から150号まで85点が並んでいる。
作品は抽象・具象を問わず、女性の皮膚感を緻密に表現した人物画や躍動感のある那智の火祭り、廃墟を題材にしたもの、有田川の川辺を爽やかに描いたものなど、個性豊か。
審査も行われ、新構造社賞には、雄大な自然や生命力を表現した井上浩子さんの「海へ」、知事賞に、独特の線を重ねて船の陰影を描いた千光士道志(せんこうしどうし)さんの「或る日の朝」などが選ばれている。
南出代表(86)は「会員一同、絵を通じた人間形成を目指して活動しています。うまい、きれい、だけでなく、それぞれの人間性や感情が表れた作品を皆さんに楽しんでいただきたい」と話している。
午前9時半から午後5時(最終日は3時)まで。