自転車盗防止へ 高校生を施錠運動で委嘱

自転車盗の被害防止を目指し、和歌山北署(鳴海武則署長)は12日、高校生と教職員の協力を得て施錠率の向上を図るため、和歌山市の県立和歌山北高校西校舎(宮本和幸校長)で「オールロック運動推進アドバイザー等委嘱式」を開いた。

県警主催の「きしゅう君の自転車鍵かけコンテスト2016」の一環。9月30日まで月1回、各高校の施錠率を計測し、優秀な成績の学校を表彰する。

今回の委嘱は、管内の盗難被害の減少に役立てようと、同署が独自に企画。久保篤史教諭を同運動推進アドバイザーに、風紀委員の上野聡太さん(1年)、吉野遥さん(2年)、鎌田滉二郎さん(3年)、小林翔希弥さん(3年)の生徒4人を推進リーダーに委嘱した。

委嘱式で鳴海署長は「県内で発生する自転車盗難の8割が鍵の掛け忘れによるもの。皆さんには学校や地域に施錠の大切さを広めていただきたい」とあいさつ。久保教諭は「4人は私の呼び掛けに自ら応じてくれた子たち。自分たちに深く関わる運動として主体的に取り組んでほしい」、鎌田さんは「パームシティへ買い物に行っても無施錠の自転車をよく見掛ける。生徒たちに声を掛けて意識を高めていきたい」と話していた。

今後は20日に自転車通学の生徒を対象にワイヤー錠を配布し、保護者にも書面を通して施錠意識の向上を呼び掛ける。

県警によると、県内の盗難自転車に占める無施錠車の割合は全国平均を上回っているという。

鳴海署長から委嘱を受けた生徒ら

鳴海署長から委嘱を受けた生徒ら