未来へつなぐ地域の絆 雄湊文化まつり盛大に
和歌山市東坂ノ上丁の雄湊小学校グラウンドで17日、「第24回雄湊文化まつり」が開かれ、大勢の家族連れが夜店や多彩なステージを楽しんだ。
一般社団法人和歌山市雄湊文化振興会が主催し、婦人会や公民館など、地域の各種団体が協賛。住民を中心に、例年1200人ほどの来場者でにぎわうという。小学校を拠点に開かれてきたが、来春、同校を含む3小学校の統合が決まっている。
この日の式典には、尾花正啓市長をはじめ、県選出の国会議員らも出席し、花火を打ち上げて盛大に開会した。
ステージでは、同校の5、6年生が、連続テレビ小説『あさが来た』のテーマ曲だった「365日の紙飛行機」を演奏。
主人公の広岡浅子にちなみ、児童代表が「私たちの雄湊小学校はことしが最後の年になりますが、ここで学んだことを生かし、広岡さんのように困難に負けず、未来に向かって進んできたいです」と宣言し、リコーダーや鍵盤ハーモニカなどで心一つに演奏した。
この他、母親子どもクラブによる子どもみこしが祭り気分を盛り上げ、コーラス発表や盆踊りなどもあった。
実行委員会の西村征男会長(72)は「子どもからお年寄りまで、地域に愛される祭りです。統合されても地区がなくなるわけではない。今後もこの祭りは途絶えさせることなく、何らかの形で継続していきたい」と話していた。