一日隊長が海南消防の訓練視察 救急の日

 「救急の日」の9日、海南市消防本部は海南税務署に勤める松島美江さん(52)を「一日救急隊長」に任命。隊員は救急処置訓練などの救急業務を実演し、講評を受けた。

 同本部が救急の日と救急医療週間(4~10日)に合わせて実施。救急医療・業務への関心を高めてもらおうと毎年、市民や市内に勤務する人を一日救急隊長に任命している。

 松島さんは杖村昇消防長から任命状を受け取った後、救急車と消防車「救助工作車」の特別点検、救助救出・救急処置訓練を見学した。

 訓練は、火災が発生している民家の2階に取り残された住民を助ける想定で実施。救助隊は迅速にホースを現場まで延長して放水。住民(模擬人形)を救出した後は救急隊に引き継ぎ、救急処置を行った。

 説明を受けながら訓練を見届けた松島さんは「連携された活動に感銘を受けました。力強く、とても頼もしい」と講評。「日頃の訓練があって市民の命が守られていると実感しました」と話していた。

救急処置訓練を見学する松島さん(左から2人目)

救急処置訓練を見学する松島さん(左から2人目)