岩出市長選25日告示 現新2人の一騎打ちか

任期満了に伴う岩出市長選はきょう25日に告示される。旧岩出町時代を含め6選を目指す現職の中芝正幸氏(73)、市議で新人の尾和弘一氏(69)がいずれも無所属で出馬を表明しており、前回同様、両氏による一騎打ちの公算が大きくなっている。

目立った動きのなかった選挙戦だが、告示まで1カ月を前に動き出した。8月25日の立候補予定者説明会には、2陣営が出席。同29日に尾和氏が出馬の会見を開くと、中芝氏は9月8日の市議会本会議で出馬を表明し、1カ月を切ってからの選挙モードに突入。急な展開に有権者の関心は高まり切っていない中、7日間の舌戦が展開される。

現職の中芝氏は、これまでに自民、民進、公明、社民4党の推薦を取り付けた。5期20年の実績を武器に、物流拠点の整備や広域観光ネットワーク、市民サービスの充実などの政策を掲げ、組織力で戦う。

対する尾和氏は、市長の多選禁止条例の制定を訴え、乳児から中学校卒業までの医療費無料化や第三中学校の建設などの公約を掲げる。毎朝約2時間の辻立ちや、一日100件を目標にしたあいさつ回りなどを展開している。

市選管は21日、立候補者からの届け出受付や物資交付のリハーサルを実施。七つ道具の用意も済ませ、着々と準備を整えている。また25日、29日には市内スーパーで啓発を行い、26日からは車で市内全域を巡回し、投票を呼び掛ける放送を流す。今回は初めて、県立那賀高校放送部がアナウンスを務めた。

立候補の届け出受付は、岩出市役所3階第6会議室で午前8時半から午後5時まで。投票は10月2日、市内19カ所で行われ、市立総合体育館で即日開票される。期日前・不在者投票は市役所1階で26日から10月1日の午前8時半から午後8時まで。

2日現在の市内の有権者数は4万3581人(男2万753人、女2万2828人)。