副知事「残念」 薬学部関連条例案否決で
和歌山市立伏虎中学校跡地に県立医科大学薬学部を誘致する計画に関連し、跡地の無償貸与の条件などを定める市の条例案が23日の市議会総務委員会で否決されたことについて、県は26日、「非常に残念」とする下宏副知事のコメントを発表した。
下副知事はコメントの中で、薬学部の誘致は伏虎中跡地の無償貸与が大前提との認識を示し、「薬学部設置は、高等教育や地域医療の充実を図るとともに、まちなかの活性化に大きく貢献し、和歌山市にとりましても大変有意義なもの」と指摘している。
総務委での条例案否決後、尾花正啓市長が「本会議の採決において可決されるよう引き続き全力で取り組みます」とコメントしたことから、下副知事は「条例案が可決され、県の薬学部設置計画を前進させるための条件が整うものと信じております」と期待を示している。
条例案の採決は29日の本会議で予定されている。